Jovian-Cinephile1002’s blog

古今東西の映画のレビューを、備忘録も兼ねて、徒然なるままに行っていきます

『 トップガン マーヴェリック 』 -ライブ音響上映-

トップガン マーヴェリック 90点 
2024年4月17日 MOVIXあまがさきにて鑑賞 
出演:トム・クルーズ マイルズ・テラー 
監督:ジョセフ・コジンスキー

 

およそ1年半ぶりの劇場鑑賞。ライブ音響上映に惹かれてチケット購入。

あらすじ

マーヴェリック(トム・クルーズ)は、予定されていたダークスターのテスト飛行がキャンセルされると聞いたが、クルーと共にフライトを強行し、マッハ10を達成する。処罰の対象になるかと思われたマーヴェリックだが、盟友であり提督となったアイスマンの取り計らいにより、トップガンにおいて難関ミッションに挑む若きパイロットたちの教官となる。しかし、そこにはかつての相棒グースの息子、ルースター(マイルズ・テラー)も加わっており・・・

 

ポジティブ・サイド

ライブ音響上映ということで、冒頭のF-18の空母からの発艦、空母への着艦シーン、そこで流れる Danger Zone の音圧に文字通り押しつぶされそうに感じた。「映画の半分は音楽である」とは押井守の言だが、本作を鑑賞して氏の言葉の正しさがあらためて証明されたと感じた。要所で流れる Top Gun Anthem や、The Man, The Legend などの音量も爆音で聞くことで、こちらの感情の揺さぶられ方もより激しくなった。

 

何度も劇場鑑賞およびBlu-ray鑑賞したり、YouTubeで元&現役軍人が色々とコメントしたりしている動画を観ているので色々と粗が目に入りはするが、そんなものはどうでもいいと思えるほどの迫力がある。最も感動したのはF-14の離陸前のBGM、次に感動したのはマーヴェリックとルースターが空母に帰還するシーンのBGM。音響と音楽の持つインパクトは大きいのだなとあらためて感じさせられた。

 

ネガティブ・サイド

敢えて字幕に集中してみたが、結構ひどい。museum piece を骨董品と訳すのは漢字の制限があって難しいにしても、年代物とかではダメなのか。ポンコツはひどすぎる訳。フェニックスとハングマンの掛け合いもめちゃくちゃ。まあ、これは映画というよりも翻訳者の問題か。字幕翻訳はかくも難しい。

 

総評

面白いものは何度見ても面白い。日曜日に本作のサントラをいくつか Walkman に入れてしまった。『 オズの魔法使 』や『 テルマ&ルイーズ 』のように、傑作だという評価が定着している作品は、映像をリマスターするとか音響をパワーアップさせるなどして、劇場リバイバル上映をもっと頻繁に行っていいのではないだろうか。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

Literally

「文字通りに」という意味。近年最も乱用されている英語の一つと言っても過言ではない。I literally died laughing out loud. = 笑い過ぎてホンマに死んだわ、のような感じで使われる。ということは日本語でも乱用および誤用されている?劇中では存在感ゼロだったボブが I’ve been here the whole time. と言い、それに対してハングマンが The man’s the stealth pilot. =ステルスのパイロットかよ、と反応したのを、その後にマーヴェリックがまったく同じようにハングマンとルースターに気づかれず、Been here the whole time. と言っていた。細かいところも面白い。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 貴公子 』
『 ブルックリンでオペラを 』
ゴジラxコング 新たなる帝国 』

 

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