Jovian-Cinephile1002’s blog

古今東西の映画のレビューを、備忘録も兼ねて、徒然なるままに行っていきます

『 ウィング・ガールズ 米海軍航空隊 』 -似非トップ・ガンの怪作-

ウィング・ガールズ 米海軍航空隊 25点
2024年5月17日 レンタルDVDにて鑑賞
出演:スザンナ・ジェーン
監督:アシュリー・L・ギブソン

 

これはもうDVDのカバーだけで借りてしまった。こういうクソ映画確定みたいなものは、ときどき無性に観たくなってしまう。

あらすじ

女性パイロットのみで構成される米海軍所属ウィング・ガールズは、各地の航空ショーで展示飛行を行うことが任務だった。しかし、反米国家の北キヨンが先鋭化、そのミサイルの脅威が米国に迫ったことで、米国は空軍と海軍の合同作戦を立案、ウィング・ガールズを実践投入することになり・・・

 

ポジティブ・サイド

トップガンナー 』の超絶低レベルCGよりはマシに戦闘機を描けている。空中戦でもそれなりの戦闘機動を見せてもいる。

 

空軍のF-15と海軍のF-18が同じ空を飛ぶというのは、通常では拝めない光景。それを見れたという点は満足。また戦争のリアルというか、結構意外なキャラが次々に戦死していくのも意外性があって良かった。

 

ネガティブ・サイド

トップガン マーヴェリック 』の冒頭でマーヴェリックが Mach 9 の日付のところをコンコンとやるシーンがあるが、同じカレンダーの別の日付のところに実は Air Show という予定もある。おそらく本作はここから着想を得ている。だったら『 トップガン マーヴェリック 』に敬意を払った作りにすれば良いのに、まったくそうなっていない。

 

まずストーリーがめちゃくちゃ。北キヨンに南キヨンにジャフニア?『 トップガン マーヴェリック 』みたいに「ならず者国家」と言ったり、ジャフニアも「同盟国」でええやん。

 

またウィング・ガールズを率いるケイデンが、マーヴェリックのような輝かしい実績も実力も、アイスマンのような後ろ盾もないのに、やたらと命令違反を繰り返すのは何故なのか。こんなん、軍からすれば一発で不名誉除隊になりそうなものだが、

 

肝心のウィング・ガールズのパイロットとしての技量もイマイチ、というかサッパリ。ネタバレになるが、終盤にケイデン以外は次々に撃墜されていく。しかもチャフやフレアをばらまくわけでもなく、バレルロールをするわけでもない。アホかというぐらいに簡単に落とされていく。機動力や推進力では海軍のF-18よりもはるかに優る空軍のF-15相手にトンデモ戦闘機動を披露して、上官から叱責されたウィング・ガールズであるならば、北キヨンの防空識別圏でピート・”マーヴェリック”・ミッチェル大佐も驚くような変態機動でミサイルを次々に回避、しかし敵の圧倒的な物量の前についに一機また一機と落とされていく・・・というプロットでなくてはいけないと思うのだが、どうだろう。

 

最後にようやく空対地ミサイルで敵に一矢報いるが、その爆発が帯状に展開していく。どう見てもミサイルではなく、ボムレット・ディスペンサーではないか。うーむ・・・

 

続編作る気満々の終わり方だが、それをやるなら乗馬だとかソフトボールだとかの、『 トップガン 』への出来損ない的なオマージュは全部排してもらいたい。まあ、そもそも続編自体が具体化するとは思えないが。

 

総評

好事家だけが観るような作品。そのうち「あなたの知らないワゴンセールの世界」さんが取り上げそうな作品だと言えば伝わる人には伝わるだろうか。最近、質の悪い風邪を引いて更新が遅くなり、なおかつ映画も観られていない。しかし、本は何冊か読んだので、健康が回復し次第アップをしていきたい。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

I don’t see why not.

「なぜ not なのか分からない」=「それでいいではないか」という意味。これは今の職場でも何度か聞いたことがある。はじめて聞いたのは20年ぐらい前に『 究極のビジネス英語リスニング Vol.1 』のテキストでだったかな。I agree. と言えばすむ場面で、時々 I don’t see why not. を使ってみようではないか。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 ミッシング 』
『 関心領域 』
『 バジーノイズ 』

 

 

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