デューン・サバイバー 砂の惑星 10点
2024年9月1日 レンタルDVDにて鑑賞
出演:フィービー・スパロウ
監督:マーク・プライス
超鈍足台風のおかげで劇場鑑賞の予定が立てられず、近所のTSUTAYAで目についた作品をいくつか借りてきた。本作はそのうちの一つ。
あらすじ
ジェミニ飛行隊の一員、グレイ6ことアドラー(フィービー・スパロウ)は戦闘宙域で撃墜され、砂の惑星エレボスに不時着する。腐食性の大気を持つエレボスで、生命維持装置のタイムアップも迫る中、アドラーは負傷した僚友のヤレンと共に生存の道を探るが・・・
ポジティブ・サイド
腐食性の空気を吸ってしまうとどうなるのかを、逃げずに真正面から描いたのは評価していい。低予算でもグロは撮れる。というか、低予算だからこそグロから逃げてはならない。
ネガティブ・サイド
最初のハイパースペースの飛行シーン後にいきなり撃墜されて、そこからいきなり 23 minutes earlier (その23分前)とか、そんな描写いるか?愚にもつかない会話ばかりの冒頭シーンをもう一回やる意味は?尺を稼ぎたかっただけ?
エレボスに着いてからも話が遅々として進まない。ヤレンの怪我が深刻なのはわかるが、テントの中でうだうだしていても事態はなにも好転しない。さっさと砂の惑星に出ていけ。
その砂の惑星もまったくデューンっぽさは感じられず。どこでロケをしたのか知らないが、アメリカのユタ州のモニュメント・バレー的な地形で、砂の惑星というよりも岩の惑星という感じ。
そこで戦うことになるドレックも、ただの人間やんけ。しかも意味不明に強いスペーススーツで、撃っても撃っても効かない。『 荒野の用心棒 』へのオマージュにしても、しつこすぎる。
アクションもまったく洗練されておらず、カメラワークも悪い。最悪だったのは、ドレックとの格闘シーンの流れの中で、アドラーが斜面を滑り降りるシーン。どう見てもそこだけ土が慣らされており、役者が事前に何度も滑り落ちたことがうかがえる。マーク・プライス監督は『 続・夕陽のガンマン 』の砂漠での数々のシーンを100回見直して欲しい。
カバーをよく見ず借りた自分にも責任があるが。デューンを名乗るのなら、サンドウォームを出すべきではないか。原題も Dune Drifiter なのだから、これは不当な要求とは言えないはずだ。羊頭狗肉とは本作を指す。
総評
あらゆるシーンが退屈極まりないという駄作。センスの良い美術系・芸術系あるいは映像系の大学の学生が生成系AIをぶん回せば、似たような作品は量産できそう。それぐらいの駄作。配信やレンタルで見かけても、手を出すべからず。
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『 エイリアン:ロムルス 』
『 愛に乱暴 』
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