Jovian-Cinephile1002’s blog

古今東西の映画のレビューを、備忘録も兼ねて、徒然なるままに行っていきます

ランペイジ 巨獣大乱闘

ランペイジ 巨獣大乱闘 45点

2018年6月3日 MOVIXあまがさきにて観賞

主演:ドウェイン・ジョンソン

監督:ブラッド・ペイトン

 

 巨大化が止まらない、という触れ込みだったが、しっかり止まる。というか、生物が巨大化していく理由を冒頭に説明しようとしたことで、かなり無理がある話になってしまったように思う。観る前は「まさかこの巨大化の仕組みをキングコングに応用して、2020年のゴジラとの対決につなげるのか?」とも勘繰ったが、同じワーナー・ブラザーズ配給映画だけに期待していいのかもしれない。本編にそれをにおわせる描写は皆無だったけれど・・・

 宇宙ステーションでの謎の実験結果が事故で地球に落ちてくる。その落下先の動物研究所では霊長類学者のドウェイン・ジョンソンアルビノのゴリラと固い信頼関係を結んでいるのだが、ゴリラのジョージが謎の症状に苦しめられ、(どういうわけか)巨大化し始める。さらに巨大化したワニや狼も出現。その巨大化を研究していた企業のトップたちは巨獣たちを怪獣を(どういうわけか)シカゴにおびき寄せる。

 この映画を楽しむ上で必要なのは、(どういうわけか)の部分に納得できるかどうかではなく、(どういうわけか)の部分を華麗に無視できるかどうかではなかろうか。細かい点に突っ込めば、シカゴから怪音波を発して、それで巨獣たちをおびき寄せるのだが、なぜそんな音波が存在するのか、またシカゴから音波を発した瞬間にワイオミング州の狼が反応したりするのはいかなるメカニズムによってなのか。音波は秒速約300メートルなので、1000キロメートル以上離れていれば1時間はかかるはずなのに、瞬時に反応していたように見えたのは何故なのか。最強攻撃機A-10の30ミリ砲ですらびくともしない生物などゴジラ以外に存在してもよいのか。とにかくツッコミどころを探し始めるときりが無くなる。

 というわけで、細かい設定やその他もろもろはこの際、頭から追い出そう。このような単純明快なストーリーを楽しむためには、それが一番だ。大乱闘ではゴリラはさすがに霊長類、ワニはやはり爬虫類という、頭の良さの違いが分かるのも良かった。単なるCG大迫力バトルを楽しむためにも、最低限のマナーや見せ方は必要だ。このあたりのルールが保たれていたのは重畳であった。

 こうした、ある意味で突き抜けたお馬鹿映画を楽しむためには、頭を空っぽにするか、よほどストレスを吐き出したい、スカッとした気分になりたい向きでないと難しいだろう。観る人、および観るタイミングを選ぶ映画であると言える。