Jovian-Cinephile1002’s blog

古今東西の映画のレビューを、備忘録も兼ねて、徒然なるままに行っていきます

『 ソフトボーイ 』 -ソフトボールそのものに焦点を-

ソフトボーイ 50点
2023年6月5日 レンタルDVDにて鑑賞
出演:永山絢斗 賀来賢人 波瑠
監督:豊島圭介

 

簡易レビュー。

あらすじ

佐賀の男子高生オニツカ(永山絢斗)は幼馴染のノグチ(賀来賢人)から、ソフトボール部創設を呼び掛けられる。ノグチは県内に男子ソフトボール部が存在しないことから、予選なしで全国大会に出場できると言う。二人は部員集めに奔走するが・・・

 

ポジティブ・サイド

上野由岐子の登場はなかなかのサプライズ。

 

大倉孝二演じる監督がある意味一番の見どころか。部員たちに厳しく辛くあたるのは自身の不完全燃焼だった青春の裏返しだが、それがどんどん愛情のある厳しさに変わっていくのが漫画『 タッチ 』の柏葉監督らしくて良い。

 

ネガティブ・サイド

主役がオニツカなのかノグチなのか分かりにくい。もっと青春に悩むオニツカにフォーカスをすべきだったと思う。

 

いくらなんでもサードとセンターの守備範囲が広すぎ。Jovianも大昔、ソフトボール三鷹市民リーグの益荒雄というチームで一部まで上がったことがあるが、内野守備の定石は三塁線を締めて長打にはさせない、三遊間と二遊間はショートが極力カバーではなかったか。経験者がサードだからといって、そいつに三遊間をカバーさせるならショートにコンバートした方が良かったのでは?

 

総評

日本のスポーツものの中では割と良い出来であるように思う。波瑠や賀来賢人の演技が若さゆえか相当に粗削りだが、それも今の目で見ると一種のアクセントか。泥だらけの青春というのは今は称揚されないかもしれないが、不格好な青春の方が年を取ってからは好ましく感じられる。そういう意味ではオッサン向けの映画と言えるかもしれない。

 

Jovian先生のワンポイント英会話レッスン

underestimate

監督がしばしば口にする「全国大会なめるな」のなめるは、underestimate = 過小評価する、になるだろうか。小説やら何やらでは時々 unnerestimate と綴られることもある。これで早口と荒っぽさを表すことができる。

 

次に劇場鑑賞したい映画

『 The Witch 魔女 増殖 』
渇水
『 水は海に向かって流れる 』

 

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